[Radio] Real Hillary Clinton Please Stand Up! 真のヒラリーはいつ現れる? JFN-Day By Dy 7/29/16

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初の女性大統領誕生か否か、そのカギを握るのは、
ミレニアルズと呼ばれる若者層です。
前にも行ったかもわかりませんが、ミレニアルズというのは
アメリカの人口の約4分の1をしめる大世代グループ、大票田だから。
オバマ当選も彼らの力が大きかった。

でもこれもお伝えしたように、彼らが支持しているのは、
ヒラリーではなく、 指名争いで負けたバーニー・サンダース
彼らとしては、ここまで頑張ってきた政治革命を終わらせるのは許せない、
ヒラリーにだけは投票したくないという彼らに対して、
バーニーは「ここは結束してトランプを倒さなければ」と訴えていますが、
焼け石に水な感じ。

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とにかく彼らは怒っている。
貧富の差や失業、スチューデントローンの重圧、
自分たちの世代は政治に捨てられたと考えているからです。

でもヒラリーにはどうしても彼らの力が必要ですし、
おそらくヒラリー陣営が一番恐れているのは、バーニーがいない今、
彼らが投票に行かないことです。

そうすると投票率が下がる。

そうすると、 年長の保守の白人男性の、
一番ちゃんと投票に行く人たちの支持を受けている
共和党のトランプが勝つからです。

特にブルーカラーの白人で、失業や貧困は移民優遇政策やTPPのせい、
急激な時代の流れに取り残されたと感じている人たち、
もちろん、 女性が大統領になること自体に反感を持つ人もたくさんいます。

長く続いた白人男性主導のアメリカ社会が、
移民や有色人種、女性のパワーによって変わっていく危機感も彼らにはあります。
まさに時代の変わり目、 どう転がるかわからない選挙になっています。

そのトランプ候補、とにかくヒラリーに集中砲火を浴びせていますが、
今日の記者会見では「ロシアにヒラリーのメールをハックして欲しいくらいだ」
と言って、大きな波紋を呼びました。
大統領になろうとする者が、他国に対して自国民をスパイしろってどうなの?と
叩かれてはいますが、
結果として、ヒラリーの歴史的瞬間にまで、
ヘッドラインを持って行ってしまいました。

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とにかくトランプがすごいのは、根拠があってもなくても
「Crooked Hillary嘘つきヒラリー」と言い続ける。これがまたキャッチーというか、
まるで呪文のように、メディアを通じて有権者の頭に刷り込まれる。
こうやってヒラリーのイメージをトランプが作っていると言ってもいいくらいです。
メディアを手玉に取るトランプに対し、
これだけ実績と実力のあるヒラリーが苦戦するというのも、
メディア主導、イメージ先行の時代ならではの怖さがあると思います。

そのイメージを変えよう、ヒラリーを盛り立てようと、民主党大会には、
政界の重鎮からハリウッドセレブまで、連日すごい人たちが駆けつけています。
昨日はクリントン元大統領、今夜のオバマ大統領が素晴らしいスピーチをしました。
そして明日ヒラリー自身が何を語り、
真のヒラリー、等身大のヒラリーをどう見せることができるのかによって、
また流れが大きく変わるかもしれません。

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オマケ:アリシア・キーズが火曜日の最後に歌った「Superwoman」

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[Radio] トランプ夫人の「スピーチ盗作騒動」から「クイーン事件」まで共和党大会「観戦」レポートJFN-Day By Dy 7/22/16

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アメリカは今週も激動の1週間でした。またも銃の事件が起きた一方で、先週取り上げたPokemon GOも 引き続き大ヒット中、そしてたった今はクリーブランドで開催中の共和党大会で一色。

これがもう前代未聞のツッコミどころ満載で面白すぎる! 今日はそれをレポートします。

ここで復習すると、共和党大会というのは、共和党の大統領候補を正式に指名するイベントです。
党の重鎮や候補者の家族が登場し、党としての施策や候補者の人となりを語り、
4日間が終わる頃には、党として 選挙戦を戦う準備がしっかり整い、国民も候補者がある程度理解出来る・・・はずなんですが、ものすごく錯綜しています。

まず異端児トランプ候補というのが最大の理由で、共和党の重要人物、二人の前大統領含めたブッシュファミリーなどは異例の欠席。
でスピーチで登場する政治家たちは、民主党ヒラリー・クリントンの悪口ばかり。
3日目の今日は大物、元対抗馬のテッド・クルーズが登場したものの、トランプを支持しないスタンスを打ち出したためにブーイングになるなど、前代未聞の事態になっています。

しかし何と言っても今日の時点で、今年の共和党大会の伝説になりそうなのは、初日に起こったトランプ夫人のスピーチ盗作事件。スピーチの一部がオバマ夫人が8年前の党大会で話した内容と、そっくりということで大騒ぎになりました。

どのくらい似ているかというと、小学生が見てもわかる。明らかにコピペに見える。
左がミシェル夫人、右がメラニア・トランプ夫人のスピーチ。ハイライト部分を比べてみてください。

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そもそもメラニア夫人のスピーチはとても良かったので、この疑惑が持ち上がった時は、残念というか、対抗勢力からは「やっぱりね」というちょっとバカにして上から目線で見るような雰囲気もありました。だいたいこういう場のスピーチは、スピーチライターが書くか、本人が書いたものをスピーチライターが直したりチェックするのが当たり前。だから「スピーチライターがコピペしたんだじゃない?」「間抜けだよね」という噂が飛び交いました。一方で言葉をチェックしていなかったトランプ陣営の甘さも印象付けられてしまいました。

ところがそんな中トランプ側は 「偶然だよ。こんなの普通の言葉、誰でも使うでしょう、」と頑なに全面否定。ジャーナリストと押し問答になる場面も。

そして3日目になってようやく、スピーチライターがお詫びの声明を発表しました。「トランプ夫人が、こんな感じの話をしたい、とミシェル夫人のスピーチを例に出して言ってきたので、それをメモしてそのまま使ってしまったんですごめんなさい。」

ホンマかいな? ですが、認めて誤ったことでこの事件は一件落着。

ところがトランプ氏はこのスピーチライターに対して「うっかりミスだね、誰にでもミスはあるから仕方ない」と何だか急に優しいいい人になっているんです。
これまでトランプ候補が見せたことのないソフトな一面とメディアも驚きました。トランプ候補はこれまで女性の支持がとても低かったのですが、この事件が女性にアピールするソフトなイメージ作りに思わぬ貢献をするかもしれません。

そして 、もう一つ紹介しておきたいのがクイーン事件
彼らがトランプ登場シーンに使っている楽曲、アメリカ人なら誰でも知っているクイーンの大ヒット曲「WE ARE THE CHAMPIONS」なんですが、
クイーンからは「この曲を使ってほしくない」とクレームが来ています。
これを共和党大会で使うのは党のポリシーに反しています。なぜなら、
まず共和党は保守派ですから、移民に反対、銃規制反対、妊娠中絶にも反対、そしてLGBTゲイの権利拡大にも反対。

でもクイーンのこの曲を書いて歌った、故フレディー・マーキュリーは、音楽ファンなら誰でも知っている、ゲイです。トランプさんは知らなかったんでしょうね。そう、誰にでもミスはある!

ツッコミどころ満載の共和党大会、さて明日の最終日はいよいよ、トランプ候補自身が候補指名を受けてのスピーチが行なわれます。明日も一体何が起こるのか目が離せません!

オマケ:We Are The Champions / Queen

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[Radio]やってみて実感!Pokemon Go現象レポート: JFN Day By Day 7/15/16

7/11月曜日の地元紙1面に登場

7/11月曜日の地元紙1面に登場

先週先日から今週にかけて激動の1週間、
日本では参院選、アメリカでは 銃の事件が立て続けに起き、
目まぐるしく世の中が動いているのを感じます。
そしてたった今アメリカで現象になっているのは、
あの日本発のポケモンのアプリ POKEMON GO

Augmented Reality 日本語では拡張現実?のゲーム
スマホを持って街を歩くと、あちらこちらに色々なポケモンが次々現れて、
それをカプセルにキャッチする。
ユーザー同士で勝負したりもできるゲームです。

アメリカで先週水曜日にリリースされたこのアプリ、
ダウンロードがおととい(7/11)の時点で750万を超え、もちろんチャートのトップ
さらに1日1億6千万円以上を売り上げ 、おかげでNINTENDOの株価が25%上昇したそうです。

ニューヨークでは特にセントラルパークにポケモンがいっぱいいる、
という情報を得て行ってみました。もちろんアプリをダウンロードしていきました。

その結果わかったのは・・・

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  • ポケモンが結構すぐ見つかる

近くにいるとアラームが鳴る
すると目の前にぴょん!とポケモンが! もちろんスマホの中だけどかなりのリアル感
それをカプセルでキャッチ!! そして少し歩くとまたいる・・・・これはハマる。

  • 気がつくと周りにプレイヤーがいっぱいいる

高校生や大学生、男子が多い。子供の頃からポケモンで育った世代。
グループもいるし、ソロプレイヤーも結構多い、親のスマホで一緒に遊んでる子供も。

グループも

3人組

二人組

二人組

グループではなくあくまでソロ

この3人はグループではなくあくまでソロ

  • ポケモンはセントラルパークだけじゃない、街のあらゆるところにいる。

例えばミュージアム、先日サイレントディスコで紹介したメトロポリタン美術館にもいるし、やショップやレストランなど、ポケモンがいるところには人が押し寄せるから
商売も繁盛! 思わぬ経済効果が生まれています。
一方で911メモリアル記念碑のようなふさわしくない場所に人が集まりすぎて、
問題にもなっています。

  • この異常事態に全米の警察が注意を呼びかけ

結局歩きスマホ・・・ポケモンは路上や地下鉄のホームにもいるので、
事故に十分注意するよう呼びかけ

NYPD19分署はTWITTERで注意を呼びかけ

NYPD19分署はTWITTERで注意を呼びかけ

  • そしてポケモンGOをやってみて気づいたのは、

これアメリカ人の肥満を解消するかも?:
とにかくものすごく歩いてしまう。気づいたら10,000歩近かった!
いつもはインドアにいるオタクを外に連れ出した功績は大きい!
これは国民の7割が太りすぎのアメリカを救うのでは?とまで言われている。
ぜひ彼らが飽きないように、ヒットを続けて欲しいものです。

 

オマケ:
Pokemon Go効果で、
18年前に始まったアメリカ版アニメのテーマが今Spotifyで大ヒット中!

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医療・健康を通してアメリカを伝えるコラム「日刊ゲンダイ・ニューヨークからお届けします!」過去記事アップデート

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毎週日刊ゲンダイの医療・健康ページに連載しているコラムも1年以上! 久しぶりに過去記事リストを見るとなかなかのバラエティ(笑)医療・健康を通してアメリカ社会の現状を伝えようと頑張っています。もし興味のわくトピックがあれば写真または以下リンクから是非お読みください。

振れ幅の大きい内容にいつもおつきあいいただいている編集のWさん本当にありがとう!

「日刊ゲンダイ・ニューヨークからお届けします!」

http://www.nikkan-gendai.com/articles/index/life/2514

 

 

 

 

 

 

[Radio]日本の包丁でアメリカの食を変える川野作織さん: JFN Day By Day

Saori Kawano wi/Marcus Samuelsson

Saori Kawano wi/Marcus Samuelsson

7/4 独立記念日の3連休、人によっては4連休でした。バーベキューしたり、ビーチに出かけたり思い切り遊んだ後、今週はみんな疲れて仕事もスロー。その上熱波が来ていてグッタリ・・・

こういう暑い日は美味しいご飯を食べて元気を出すのは万国共通!というわけで今日はNYから食べ物の話題「食のエジュテインメント」です。

先日こんなイベントがありました。
ニューヨークのジャパンソサエティという日本文化の発信拠点で開催されたトークショー。
タイトルはChef’s Choice「ニューヨークのセレブシェフが語る、日本食の影響」

ゲストで登場した二人のセレブシェフがすごい!
まずマーカス・サミュエルソン、テレビやイベントに 登場しまくっている、
飛ぶ鳥を落とす勢いのセレブシェフ。
そしてもう一人のマイケル・アンソニーは、「グラマシー・タバーン」という
ニューヨークで最も革新的でステータスが高いレストランのシェフ。

アメリカのレストラン業界で最も影響力のある二人ですが、
主役は別にいました。二人が囲んだ日本人女性です。
川野作織(さおり)さん、
彼女はシェフではありません。日本の包丁を販売する会社の社長さんです。

この日本の包丁が今大注目を浴びています。

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L to R Don Gabor, Michael Anthony, Saori Kawano, Marcus Samuelsso

例えば業界紙や食専門のウェブサイトで、

有名シェフが使うお気に入りのナイフは? という記事があると、
その8割以上は日本製の「包丁」です。

実はこれはすごいこと! というのも、
つい最近まで、有名レストランのキッチンでは
フランスやドイツ製ナイフだけしか、使われていませんでした。
家庭ではまだまだアメリカ製が主流。
大きなお肉の塊を着るには、重くて丈夫な西洋の包丁が適しているからです。
でもそれも変わるかもしれません。

その仕掛け人が、川野作織さんです。
作織さんは1978年にアメリカに渡り、82年に「KORIN」という会社を創業、
日本の包丁を、日本人経営のお寿司屋さんやレストランにおろす仕事を始めました。
最初は小さなビジネスだったのが、90年代にスシブームが始まり、
お寿司屋さんが増えて、包丁も売れるようになりました。
太くて重い西洋の包丁では、繊細なスシネタを薄く切ることはできないから。

でも作織さんがすごかったのは、営業先を日本食以外のアメリカのレストランにも向けたこと。
でも当時のアメリカ人シェフは日本の包丁について何も知らない、
西洋の包丁とは大きく違うから使いこなせない、その結果「売れない」。
そこで作織さんは、
日本の包丁の使い方や手入れの仕方をレストランに出張して教えることにしました。

おかげでもともと日本食に強い興味を持っていたセレブシェフたちが、
日本の包丁の虜になったのです。

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Michael Anthony and Saori Kawano

シェフのマイケル・アンソニーは、様々な日本の包丁を使いこなすことで、
もっと正確にデリケートに食材を切れるようになったと語っています。
つまり日本の包丁が彼らの食のクリエイティビティを広げているんです。
同時進行で、日本の食材やテクニックも西洋の料理にどんどん取り込まれています。

そして、こうしたセレブシェフの影響で、アメリカでは一般人の間でもお料理ブーム。
家庭でお寿司を作ってみたいという人もいて、
本格的な日本の包丁に興味を持つ人も増えています。

まさに日本の包丁がアメリカの食を変える、触媒のようになっています。
そして、さらに日本の食を広めるために作織さんはセレブシェフたちと組んで、
色々な取り組みをしています。

その一つがThe Gohan Societyという非営利団体。
日本食に興味があってもなかなかその本場まで行く機会のない若いシェフを、交換留学の形で日本に送るという初めての試みで、日米の食の交流に大きく貢献しています。その活動にマイケル・アンソニーらセレブシェフがこぞって協力しています。

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もう一つは作織さんが最近出版した本「Chef’s Choice

22人のシェフら食のプロ達が、自分たちが日本食からどれほど影響を受けているのかを、料理や食材、ツールなどを例にとって語っています。英語の本ですが日本のアマゾンでも買えるようなので、興味のある方はぜひ。

 

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[Radio]サイレントディスコ@メトロポリタン美術館: JFN Day By Day

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メトロポリタン美術館のエジプト神殿の前でヘッドフォンをした人たちが・・・

ニューヨークはカラカラ天気が続いています、そんな中
今度の月曜日が独立記念日、金曜日から4連休の人もいて、職場はちょっと浮き足立っている雰囲気です。

さて、先週はプライドウィークのお話をしましたね、
LGBT(レズビアン、ゲイ、バイ、トランスジェンダー)の人権を守り、
ストレートの人も一緒に生きる喜びを分かち合う1週間
そのハイライトが日曜日のプライドマーチでした。
今年はフロリダの事件の犠牲者を追悼するパレードでもあり、
なんと160万人が集まったんです。

それ以外にもプライドウィークのイベントが盛りだくさん、
私が参加して面白かったのが、金曜日の夜のパーティです。

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まるでお城のように広大なメトロポリタン美術館

場所はあのメトロポリタン美術館。
パリのルーブル美術館のような存在で、ザ・メットの愛称で親しまれています。
特に古代エジプトの展示が有名で、
その中心の「デンドゥール神殿」は巨大なガラス張りの空間に、
実際にエジプトから運んできた神殿の遺跡が立っているというすごいスケール。
その前にはナイル川をイメージした水と、パピルスも。

こんなすごい場所がクラブに変身!
でもミュージアムなので、ダンスミュージックをガンガン流せないので、
「サイレント・ディスコ」でした。

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みんな写真(特にセルフィー)とりまくってる!

聞いたことはあるでしょう?
ヘッドフォンをして楽しむディスコパーティ。
ここ数年、少しずつ人気が出てきているもののまだまだ珍しい、私も初体験。
メットでも初めての試みだったそう。

サイレント・ディスコ、どういう仕組みかというと・・・
まず入り口でヘッドフォンを貸りる。
そのヘッドフォンをつけた瞬間、ガーンと音がきて、
そこはもうパーティ会場!

遺跡の周りにDJブースが3つあって、
3人のDJが、ポップ系、ハウス、テクノと、それぞれ別の音楽をかけている。
ヘッドフォンにチャンネルが付いていて、自分の好きな音楽で踊れるんです。
チャンネルを変えると音楽だけでなく、ヘッドフォンの色も赤から青、そして緑に変わる。
私は、大好きなニューヨークのレジェンドDJ 、ダニー・クリビットのハウスが赤だったので、赤のチャンネル。

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なのに、隣の青の人と結構リズムが合っちゃったりして。
もう普通にクラブで踊るのと同じノリで楽しめます。
ところが何かのはずみでヘッドフォンが外れた瞬間。

・・・シーン・・・

とした遺跡で、ヘッドフォンをつけた群衆がただクネクネしている、
かなりヘン。

すぐにヘッドフォンをつけ直し、再びダンスに没頭・・・
と、近くの青いヘッドフォンの人たちがいきなり盛り上がり始めたので、
再びヘッドフォンを取ると、
踊りながらみんなでプリンスの「I Would Die 4 U」を大合唱していた!
こうなると全然サイレントじゃないのですが、とにかく空間が巨大なので全く問題なし 。

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ニューヨークのクラブシーンのレジェンド、DJダニー・クリビットのブース前で、ニューヨークのジャパニーズ・レディース集合!中央私の隣はダニーのワイフ、シンガーソングライターのAKさん

ニューヨークのエジプト遺跡で不思議なワクワク体験!だったんですが、
実はこのイベントには大切なメッセージがありました。
主催したのは、「Love Heals」という、若者に対するエイズ教育を推進する非営利団体。
エイズ教育の大切さをアピールし、
普段美術館に行かないような人もどんどん取り込んで
ここはあらゆる人に開かれた空間ですよ! というメッセージも発信している、
プライドウィークならではのいいイベントでした。

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[Radio]PRIDE WEEK 2016 フロリダ銃撃からトランスジェンダーのトイレ問題〜LBGTをめぐるたった今:JFN Day By Day

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LGBT運動の発祥の地Stonewall Inn前、フロリダの犠牲者を追悼する花やキャンドル、そしてレインボーの旗が飾られています

ニューヨークに戻りました。

戻ってみると大きく報道されていたのは、先日フロリダで49人が射殺された事件です。
イスラム過激派に影響されたテロかそうでないのか? 未だにはっきりした答えが出ない、その理由は、犯行現場がゲイクラブだったから。
ゲイをターゲットにしたヘイトクライムではないか? あるいはその両方とも言われています。
ビレッジにあるバー「Stonewall Inn」(1969年に起こった警官隊との衝突事件がLGBT運動の発祥のきっかけとなった)の前には、犠牲になった人たちを追悼する早やキャンドルが置かれ、多くの人が足を止めていました。

そして事件から1週間たった今週のアメリカは「プライドウィーク」を迎えています。

「プライドウィーク」というのは今から46年前ニューヨークで始まったLGBTの社会運動です。
LGBTはレスビアン、ゲイ、バイ、トランスジェンダー、(現在アメリカの人口の4%がLGBTと言われています。)
1週間の間に政治的な集会から、最後の日曜日に行われるパレードやパーティまで、全米でたくさんのイベントが行われます。

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PRIDE MARCH 2011

特にニューヨークのパレードは、レインボーカラーの旗を持った何千人もの人たち、派手に着飾ったトランスベスタイトや、上半身裸のマッチョなお兄さんたちが踊りながらパレード。それを100万人以上の人が見に来て一緒に楽しむすごくハッピーなイベント。とにかく彼らの巻き込みパワーがすごい!

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PRIDE MARCH 2011 (パレードではなく”マーチ”なのは”デモ行進”みたいなニュアンスが含まれるから)

踊りながら、LGBTの人権だけでなく、性別とか肌の色を超えて、あらゆる人の権利と融和、さらには世界平和をアピールしている。
だからストレートの私でも、人と違ってもいい、 人と比べないで自分らしく生きればいいんだ、という勇気が湧いてくる・・・ニューヨークのLGBT運動の魅力はこういうところにあると思います。

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PRIDE MARCH 2011

実は・・・その LGBTをめぐるアメリカの環境がここ数年で激変しています。
まず最大の変化は去年、連邦裁判所が同性婚を認める判決を出したこと。
社会、文化的な変化がこれほどのスピードで進むのはアメリカの歴史始まって以来とも言われています。

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PRIDE MARCH 2011 この直前にニューヨーク州では同性婚が解禁に。「18年間婚約しててやっと結婚できる!」というプラカードを持ったカップル

ネット社会らしいスピードとも言えますが、LGBTの経済力、政治力が高まっているのも大きな理由です。

さらに今年はトランスジェンダーをめぐる動きが活発になっています。
トランスジェンダーというのは、生まれた性別と自分は違うと自覚している人たち。

実は去年、ブルース・ジェナーという元オリンピック選手のセレブが、ケイトリン・ジェナーに(つまり男性から女性に)なリました。この模様はテレビのリアリティショーなどで大きく紹介され、トランスジェンダーに突然スポットが当たりました。

そして最近のトイレ問題・・・ トランスジェンダー特に高校生や大学生が男女どちらのトイレに入ればいいのか? という問題が 大論争に。
ノースカロライナ州では「もともとの性別のトイレに入るべき」という法律が可決、それに対してブルース・スプリングスティーンなどのアーティストがコンサートをボイコット。

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それに対しオバマ大統領は「自分が自覚する性別の方に入るべき」と声明を出して、またそれが大論争になり、LGBTの周囲は騒がしくなっています。

もちろん全ての人の人権は守られるべき、これがアメリカをアメリカたるものにしているのは間違いありません。
でも同性婚に反対する人は、減ってはいるもののまだアメリカ人の4割近く。

連邦政府はOK出しても、州法で同性婚を禁止している州が、50州のうち13州。
ホモフォビアと呼ばれるLGBTを嫌悪する人も少なからずいて、常にヘイトクライムが問題になっています。

それでも前に進もうとするのがアメリカという国でもあります。
今年のパレードは今度の日曜日、ただし、テロを受けて 警備が厳しくなるかもしれませんが、フロリダの犠牲者を追悼する熱いパレードになりそうです。

Pride Week Official Website
https://www.nycpride.org

JFN Day By Day オフィシャルサイト
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[TV/Video]2016TONY賞スペシャル:アメリカ人種社会とブロードウェー / 2016 Tony Awards: Broadway Embraces Diversity?

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アメリカでは2042年までに白人は過半数を割りマイノリティとなる見込みです。その最大の理由は流入を続ける移民。アメリカ大統領選の行方をも左右する非常に大きな動きです。
一方エンタメの世界では多様な社会を反映する、人種民族的に多様な作品が期待される中、今年のアカデミー賞では「オスカーは白すぎる」という論争が巻き起こりました。ではブロードウェーはその課題にどう答えているのでしょうか? その台風の目は、史上最高16部門にノミネートされて現象となっているミュージカル「ハミルトン」、建国の父の物語でありながら、キャストのほとんどを有色人種が占めている異色の作品です。トニー賞を前に、演劇専門誌「アメリカン・シアター」の編集者でニューヨークタイムスなどにも寄稿している、アジア系アメリカ人ジャーナリスト、ディープ・トランに聞きました。

[Radio]ブラボー!宮嶋みぎわさん&New York Japanese Women Jazz Composers!!

(c)LANDTV

(c)LANDTV

JFN DAY BY DAYの電話レポートの原稿です、聞けなかった方是非読んでみてください。今日のキーワードは「NYジャパニーズ・グローカル」

グラミー賞に2度ノミネートされた日本人女性がプロデュースするジャズイベント

ニューヨークではさぞや女性がパワフルなんだろうなーと想像されてます? まさにその通りなんですが・・・

ジャズの世界では? まだまだ男性が主導。

ところが先日行ったイベントは、
作曲家でビッグバンドリーダー4人が 登場。
そして、全員若い日本人女性

しかもその全員が、ジャズのビッグバンド界では著名な賞をとったり、
ノミネートされている、これから期待の実力派ばかり!

中でも中心メンバーの宮嶋みぎわさん
ヴァンガード・ジャズ・オーケストラ(元サド・ジョーンズ=メル・ルイス・オーケストラ)という、アメリカでもトップのビッグバンドの、アルバムの副プロデューサーでもあります。

そしてヴァンガード・ジャズ・オーケストラと共に、
グラミー賞に2回もノミネートされているんです!

彼女たちのイベントのタイトルはそのものスバリ!
New York Japanese Women Jazz Composers!!

 会場はブルックリンのライブハウス「Shapeshifter Lab」倉庫風のかっこいいスペース。

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 みぎわさんはじめ、4人が自分たちの曲を持ち回りで指揮するんですが、
ビッグバンドのメンバーがまたすごいです!
全員ニューヨークで大活躍している若手アメリカ人ミュージシャン。
(ヴァンガードオーケストラのメンバーも)そして全員男性

これがですね、日本人の女性バンドリーダーが、アメリカ人の男たちを指揮している姿は
もうかっこいいの一言に尽きる!

その音楽がこれまた素晴らしい、
全員トッププレイヤーなので、かなり難しい譜面をほとんどリハなしでも、
楽しそうにバリバリ演奏!
その楽しさと緊張感が一緒に伝わってきて、音楽好きにはたまらない!

しかもこのイベント、ジャズにあまり馴染みがない人でも楽しめる仕掛けがされているんです。

まず、ビッグバンドの演奏にいきなりダンサーが登場!
かなり意外な展開だけど、これがエモーショナルな演奏にマッチして、かなり面白い。

(c)LANDTV

(c)LANDTV

かと思うと、突然音楽と生花のコラボ。。
この池坊の師範は日本語が一言も話せないアジア系アメリカ人女性。

そして休憩時間には、酒マスターによる日本酒バーがオープン!

これは、必ずこうしたジャパンの要素を加えて、日米の交流に役立てようという
意図があるんですね。

会場の7割以上を占めたアメリカ人のお客さん、めちゃめちゃ楽しんでいました。
特に日本酒に長い列!

アメリカでは以前もお伝えした通り「Diversity(人種や性別などの多様性)」が
ますます注目されているので、彼らの活動これからが本当に楽しみですね!

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ニューヨークで活躍する日本人女性ビッグバンドリーダーというと、秋吉敏子さんを連想しますが・・・そんなにたくさん若手の女性ビッグバンドリーダーがいるなんてびっくり!

実は彼ら全部で5人いて、ニューヨークで最も権威のあるビッグバンドのワークショップで、偶然出会ったのがきっかけで、一緒にやろう!ということになったそう。

・・・ なぜ女性ばかりが5人なのか、自分たちでも???とか。

一つ考えられるとしたら「ビッグバンドリーダーって大変。譜面書きからマネージメントまでかなり緻密な作業が要求される、女性はそういうのが得意なのかも?」ということでした!

この日のレポート終わりでプレイしたのは・・・
宮嶋みぎわさん作曲、指揮による「Drops into the sky」       」を
特別にこの日収録した音源をお借りして、ライブ感いっぱいでお届けしました!

JFN DAY BY DAYのオフィシャルサイト

 

NYJWJC:New York Japanese Women Jazz Composers
Founders
垣谷明日香(Kakitani Asuka, music director)、宮嶋みぎわ (producer)、大城奈緒美(Oshiro Naomi, director)

日曜日に参加した作曲家の名前(あいうえお順)
植田典子(ベーシスト作曲家)BMIチャーリー・パーカーアワード優勝者
垣谷明日香(作曲家)BMIチャーリー・パーカーアワード優勝者
宮嶋みぎわ(ピアニスト・作曲家)グラミーノミニー・BMIチャーリー・パーカーアワード・ファイナリスト
メグ・オークラ(ヴァイオリン奏者・作曲家)グラミーノミニー
その他日曜日参加したのは・・・
・18人編成の「SAKURAジャズ・オーケストラ」(このプロジェクトのために編成)
・ダンス:AKDance 代表亀井彩花
・生花:池坊流師範ポーラ・タム
・日本酒:酒マスター木下かずひろ
・専属デザイナー:吉田紗知子
(c)Kengo Osaka

(c)Kengo Osaka

宮嶋みぎわさんのウェブサイト
http://www.miggymigiwa.net/

 

 

 

[Radio]ヒロシマ・・そして大統領が謝罪できないアメリカ史の最大の汚点

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今日のキーワードは「Apology 謝罪」 JFN DAY BY DAY 5月26日(木)にレポートした内容です。

オバマ大統領がG7で日本にいますね。
中でも 大統領として戦後初めて訪問する広島で、何を語るのか・・・・原爆投下に関してホワイトハウスは「謝罪はない」と言っているが。実際にどうなのか?
そしてアメリカ人これをどう見ているのか?気になっている方もいるかもしれません。

がっかりさせてしまうかもしれませんが、実はこれに関する報道は今の所とても少ない、関心も薄い。

その最大の理由は、今大統領選の真っ只中だから。今日もカリフォルニアでトランプ支持者と反対派の衝突が大きなニュースに。泥仕合いになってきている選挙戦、国の未来がかかっているだけに、
アメリカには今過去を振り返っている余裕はないのかもしれません。
しかもオバマ大統領の任期はもう終わったも同然と思われている…これがアメリカの現実です。

でも数は少ないけれど、有識者層が読むNYタイムスとか、
サロン・ドットコムみたいなリベラルでオルタナティブなメディアでは
しっかり議論がなされている。それはちゃんとお伝えしたい 。

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クリックするとオリジナル(英語)記事にリンクします

ここで…もうこれも皆さんご存知と思いますが、
一般のアメリカ人が原爆投下をどう考えているのか、
戦争終結のためには必要な行為だった、と考えている人が、
去年の時点(最新の統計)アメリカ人の45%
投下すべきでなかったという人の29%を上回っている。

しかし「必要だった」と考える数は年々減り続け、若い層では逆転している。
歴史は時代とともに解釈が変わるし、風化したというのもある、単純ではありません。

ただそういう中で、多くの有識者が訴えているのは、
原爆投下は何が何でもモラルに反することで、
たとえ戦争だからといって、許されるべきではない。
「謝罪することで歴史的事実を認めているというメッセージを送るべき。」ということなんです。

でも謝罪はそう簡単ではないことも、アメリカの歴史が語っています。
例えばアメリカには他にも 負の遺産がたくさんあるが、
その最たるものが奴隷制度です。
アメリカの歴史最大の汚点にして 最悪の犯罪とも言われる。
アフリカから 連れてきた黒人奴隷に
数百年に渡り過酷な労働を強いて、
数え切れない人が亡くなったのはもちろん、
そのおかげで今も多くの黒人が貧困の中で暮らし、
人種差別や偏見がアメリカ社会を蝕んでいる。
一方で彼らの無償の労働力のおかげで、国が豊かになり、
アメリカの今があることは誰もが知っている。
ところが 大統領も、政府としても、 これに
関して未だちゃんと謝罪していない。

奴隷解放から何年経っているのかというと・・・今年で151年。
誰もが歴史的事実を認めているのにもかかわらず、
「あやまる必要はない」という人が、
減ってきてはいるものの、アメリカ人の49%
あやまるべきという人の41%を上回っている。
謝ろうにも当事者がもう誰もいない、それに謝ったらじゃあ保証はどうするのかという問題も出てくる・・・

モラルを語りながらも、アメリカ人はこうした矛盾、ジレンマの中で生きている。
アメリカに限らず、どんな国でも大なり小なりこうした過ちを犯している。
特に強大であればあるほど負の遺産は大きい。

課題は残り続けますね・・・・