アナログレコードブームが続いています。
アメリカでは去年売れたアナログレコード 1700万枚で前年のなんと3割増。
売り上げ全体のわずか5% でも確実に伸びています。
なぜ売れているのか?
その理由は「レコードストアデー」に行けばわかります。
今日のキーワードは「アナログ・レコードはイベントである」
全米1400店の独立系レコードストアが参加 年に一度のレコードのお祭りです。
実は、2008年にスタート以来、アナログの売り上げが上昇に転じ始めたんです。
今年は4月16日土曜日に開催・・・今年も行ってきました!
今年はブルックリン・ウィリアムズバーグのレコードショップラフトレードへ・・・イギリスのあのインディーレーベルの直営店です!
いきなりすごい行列! ミレニアルズと呼ばれる20代〜30代前半の若者。
インストアライブもやっているけれど、ライブに並んでいるんじゃない、
レコードストアデーにしか買えない、 限定リリースのバイナルを買うためなんです。
ビッグスターの新譜のアナログ限定版、
ボブ・ディランなどロックの殿堂入りアーティストの復刻版
スペシャル・コンピ、カラーバイナルなど全部で約400種類、
それも世界で2000枚〜5000枚の超限定版!
それらが集められた特設エリアでは・・・
「デビッド・ボウイーの1966」と「チープトリックのニューアルバム」ください
「ジャスティン・ビーバーのシングルください」
みんなちゃんと調べてきている・・・人気のあるレコードは開店数時間で売り切れ!
買ってもターンテーブル持ってない人の方がまだ多いから、
持っている人の家に集まってみんなで聞いているそうです。
デジタルネイティブにとって音楽は普通ヘッドフォンで一人できくもの
レコードならみんなで楽しめる、ゆっくりお酒を飲見ながら・・・
さらに、わざわざジャケットから出して、レコードに針を落として・・・
この不便さがいいそうなんです・・・時間の流れが変わるのかな?
ミレニアルズにとって 買いに行くことも聞くことも含め、
アナログレコード自体がイベント感覚。
それを本当にイベントにしたのがレコードストアデーというわけなんです。
モノではなく、体験が売れる時代と言われています。
EXPERIENCE ECONOMYという言葉も。
アナログレコードは聞くものではなく体験するもの。
しかも1枚でみんなで色々楽しめて安上がり?
若者の就職難が続く時代だからこそのトレンドとも言えそうです。
ところがこのアナログの未来に立ちはだかる壁があります。プレス工場の不足が深刻なのです。
そこで、新たにもっと効率よく、環境に優しいレコードのプレス機械を考案するミレニアルズも出現しています。それはまた次の機会に書きたいと思います。
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